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戦い終えて(2009年NYBar感想 -準備編-) [留学準備]

試験終了後約1月半が経過し、しかも合格発表はまだという、とてつもなく中途半端な時期ですが、一応2009年のNYBar(NY州の司法試験)の感想をアップしたいと思います。
きわめて個人的かつ主観的な感想の部分もあり、しかも合否が未定の段階(不合格の可能性も十分にあります)なので、余人にはあまり参考にはならないところもあるかと思われますが、とりあえず自分の日記として備忘的に書きたいと思います。

1 BarBri申し込み(3月ころ)

NYBarを受ける日本人は、5月半ばから、ほぼ全員がBarBriと呼ばれる予備校に通います。
BarBriは、NYBarに関して独占率が90%以上と、ほぼ完全独占といっても過言ではない独占率を誇り、まずはここに受講の申し込みを行うところから始まります。
ちなみに、BarBriのほかの有名どころとして、PMBRという予備校もあるのですが、PMBRはほぼ全州共通択一試験対策に特化しているため(後ほど詳しく書きますが、NYBarの試験内容には、全州共通択一のほか、NY州のみの択一問題や、エッセイ(論文)などがあります)、ここだけに頼るのはややリスキーです。

実際、私の周囲の日本人LLM生も、私の知る限り全員がBarBriに申し込んでいました。PMBRは、3日間のコースを申し込むと、全州共通択一試験の問題集をもらえる上、模試が受けられるため、3日間のコースを申し込む人が多かったです。

ということで、あくまでBarBriをメインとしつつ、PMBRは補助的に申し込むのが良いと思います。
ちなみに、BarBriのお値段は約3000ドル。
約2カ月の講義と、1回の全州共通択一模試分でこれは、正直言って高い。2000ドルなら良かったのに…
(ご参考までに、PMBRは3日間のコースで500ドルくらいでした)

とはいえ、高いからといって、これらの予備校を申し込まないわけにはいきません。
ここは耐えておとなしく申し込みましょう。

2 BarBri通いの日々(5月中旬から7月頭まで)

(1) ライブクラスかビデオクラスか
BarBriの授業には、ライブクラスとビデオクラスがあります。
ライブクラスは、講師がリアルタイムで講義するクラス、ビデオクラスはライブクラスの録画のビデオを視聴するクラスです。ライブクラスは、BarBriの本社のあるニューヨークのタイムズスクエアのビルでのみ提供され、その他は全てビデオクラスです。
よって、たまたまNYのロースクールに行った場合には、ライブかビデオかを選択する余地がありますが、それ以外の州のロースクールに行った場合、ビデオクラス一択となります。

ちなみに、ライブクラスでも、講師がいる部屋にいなければ、ビデオリンクで同時中継されているビデオを見るだけなので、講師がいる部屋(ものすごく混むので、早めに部屋に行く必要あり)でなければ、ビデオクラスとほぼ同じです。

というわけで、ライブクラスとビデオクラスでは内容的にはほとんど差はないのですが、1つだけ大きな違いが。
ライブクラスはビデオクラスよりも1週間ほど早く講義がはじまって、1週間ほど早く終わります。NYBarは、準備期間が2カ月半と限られているため、最後の1週間の違いは相当な差です。この期間での見直し、論証の暗記等により、合否に大きな影響があるといっても過言ではありません。
というわけで、もしたまたまNYのロースクールに留学しているのであれば、ライブクラスがお勧めです。

ただ、多くのロースクールでは、4月末から5月頭にかけて春学期の学期末試験があるため、ライブクラスをとった場合、春学期の試験から休む暇もなくBarBri通いに入り、ロースクールによっては卒業式中にも講義がある(休んで後ほどフォローアップ講義を受けることになります)という状況になることは頭に入れておいたほうがいいでしょう。

春試験終了後の一休みを重視するのであればビデオクラス、直前の勉強時間の確保を重視するならライブクラスという感じです。

(2) 講義期間中
基本は、①翌日の講義の予習、②受講、③当日の講義の復習、④問題演習 の繰り返しです。
人により、これらの一部を省く人もいます。
ちなみに、私は予習はほとんどしませんでした。講義中にノートを読みつつ、復習には多少時間をかけたくらいです。

問題演習は、特に全州共通択一試験科目であるConstitutional Law、 Civil Law、 Criminal Law、 Torts、 Real Property、 Evidenceの6科目については、早めに問題を解き始めたほうが良いです。
英語がネイティブでない日本人は、どうしてもエッセイで点を稼ぐのが難しいため、エッセイは基本的に守りの答案を書いて、択一で点を稼ぐのが定石です。

基本的に、(解説をきちんと読み込むことを前提として)択一問題は問題を解けば解くほど知識が定着し、正答率が上がっていきますので、早い時期から解いた方が良いでしょう。
一般には、BarBriの問題集のレベル3、4までを解き、その後はPMBRの問題集を解くのが良いと言われているようです。私が実際に解いてみた感じでも、BarBriの問題集のレベル5、6は問題文が長く、かつ聞いてくることがマニアックすぎて、あまり勉強にならない感じでした。
とにかく問題を解く、解説を読む、また問題を読む、の繰り返しです。

エッセイ(論文)については、人それぞれ勉強のスタイルがあるのでしょうが、私はひたすら論証ブロックを暗記しました。
①英語がネイティブでない人間には、たとえ内容を理解していても論証をその場で書くことは難しく、また時間がかかってしまうこと(=時間短縮のためには、論証丸覚えの方が効率が良い)
②論証を暗記することにより、自然と問題点が理解できるようになること
が、その理由です。

①について、NYBarの本番は、40分で1つのエッセイを書く必要があります。
この限られた時間で、問題文を読み、論点を把握して、問題提起→規範定立→あてはめ→結論提示を行う必要があり、しかもそれらの作業は(当然ですが)全て英語で行う必要があります。

問題文も決して短くはないため、40分のうち、各時間に使えるのはせいぜい25~30分程度でしょう。
正直、私も最初に過去問を解いてみたときは、「できるか、こんなもん!!」と思いました。

これだけ時間が限られていると、たとえ理解している論点でも、その場で論証を考えて書く、というわけにはいきません。
日本語でだって、「自分が理解していることをきちんと文章にして書く」ことには時間がかかります。ましてや、英語だとかかる時間はその倍以上です。

このタイムロスを避けるためには、論証を丸暗記して、論点指摘の部分で丸々吐き出すしかありません。
実際、暗記してさえいれば、機械的に書けるため、飛躍的に時間が節約されます。

②について、「暗記の後から理解がついてくる」のはよくあることで、とりあえず暗記して何回も何回も読んでいれば、自然と問題点が理解できるようになり、論点指摘が楽になります。

以上2点から、エッセイ対策としては、論証丸暗記がお勧めです。
論証カードを作って覚えるのもよし、BarBriのテキストを読み込んで覚えるもよし。
ちなみに、論証暗記手法で試験に臨む場合、最後の数日間はひたすら暗記(しかも英語)に費やすことになるため、かなり苦痛です…

(3) その他勉強
NYBarには、上記述べた全州共通択一試験(MBE)、エッセイ試験のほか、NY州法択一試験、MPTと呼ばれるその場で記録を読んで書く試験、の4種類の試験があります。

ちなみに、配点は、
全州共通択一試験(MBE)=40%
エッセイ試験=40%
NY州法択一試験=10%
MPT=10%
です。

一般に、全州共通択一試験とエッセイ試験は、かなりしっかり勉強するのですが、NY州法択一試験とMPTはほとんど勉強しないことが多いです。
それぞれの配点が低いこと、前者はしっかり勉強するのには時間がかかる割にあまり報われないこと、後者はそもそも現場での思考力を試す試験のため、準備のしようがない(問題形式に慣れる程度のことしかできない)というのが、その大きな理由です。l

ということで、私も、前者は直前にBarBriの問題集に載っている問題を解くこと、後者は例題と模範解答を少し見る以外のことはしていません。
ちなみに、この2つ、本番では、NY州択一はわからない問題ばかりで、MPTは時間が足りずに思いっきり途中答案(全体の3分の1くらいしか書けなかった…)で提出しています。
まあ、平たく言えば大失敗でした。

私が不合格だとしたら、この2つが原因である可能性が高いため(特にMPT)、来年受験される方は、くれぐれも油断されない方が良いと思います。
特にMPTの時間配分には細心の注意を払われることをお勧めします。

--

模試~本番編に続く。

卒業決定 [留学準備]

本日、すべての科目の成績が出揃い、ロースクールの卒業が決定しました。

Columbia Law Schoolは、単位を所定の数そろえるのはもちろん、各科目ごとの成績の平均も一定以上でなければ卒業が認められません。
そのため、なんとか単位をとったとしても、科目成績の平均が悪い場合、「単位がそろっているのに卒業が認められない」という事態が起こりうるわけです。

Dean(学部長)の最初の講話で、LL.M.(マスターコース)でも例年卒業できない人が数人いると聞いてからは、日本人学生の間でも結構緊張が高まっていました。

まあ、普通に勉強していればそんなに悪い成績はつきませんし、また成績はあくまで平均値で判断されるため、1科目の成績が悪くても、他の科目でリカバリー可能です。ただ、逆にいうと、1つだけ良い科目があっても、他の科目がすべて悪い場合、リカバリーができないということでもありますが…

私自身は、去年の秋学期の成績がそんなに悪くなかったこともあり、まあ卒業は大丈夫だろうとは思っていたのですが、結果を確認できて一安心といったところです。

卒業式は、5月20日と21日で、20日に大学全体の卒業式(commencement)、21日にロースクールの卒業式(graduation)が行われます。
大学全体の卒業式とロースクールの卒業式が違うというのは、学部の独立性を重視するアメリカならではで、日本人にはなかなか新鮮です。

昨年8月から始まったロースクールも、もう卒業。
もともと9か月強の短いコースだったとはいえ、本当にあっという間の学生生活でした。

よく遊び、よく学んだ日々。

インドから日本に直接戻らず、あえて回り道して留学に来た意味は、これから試されることになるのでしょう。

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Ich denke etwas unter den linden.

おそらくは、人生最後となるであろう卒業式を控えて。

留学先決定 [留学準備]

米国コロンビア大学ロースクールへの留学が決定しました。

今年6月末からニューヨークに引っ越します。
インドからニューヨークってのも、ものすごい落差(昇差というべきか)だなあ。

留学先が確定したところで、さっそく学生ビザの申請準備をしているのだけど、これが果てしなく面倒。

大学に必要書類を提出して、Form I-20を送ってもらうだけでもインドからだと色々大変なのに(送金小切手の調達や、銀行の残高証明書(英語版)の調達など、全て日本経由でインドに送ってもらわなければならない)、さらにForm I-20が来たあと、ムンバイの米国総領事館で予約を取ってビザの面接をしなければならず、これがインドだけあって手続きが豪快に面倒。

ホームページでちょっと手続きを見ただけで、あまりの手間に眩暈がする。

http://mumbai.usconsulate.gov/f_and_j_visas.html

だいたいのことが日本語で処理できてしまう日本でも、米国の学生ビザの申請は相当面倒だと聞いていたので、ましてやインドだと…、というところ。

渡米前に日本に一時帰国する日から逆算すると、なんとか5月末にはビザを取っていなきゃいけないんだけど、この国でそこまでたどりつけるだろうか…
最悪、6月に日本で一時帰国したときに無理やり東京で面接を入れてビザを出してもらうという手もあるが。

とりあえず、やれるだけのことはやってみます。

米国LL.M.留学出願結果(米国大学マスターコースとTOEFL点数の関係の考察) [留学準備]

去年(大学によっては一昨年)から進めていた米国LL.M.留学準備。
(※LL.M.とは、大学のロースクールのマスターコースを意味する。Master of Lawに対応するラテン語の省略形)

今年に入って、ぼちぼちと結果が出てきている。

驚くべきことに、ここまで結果が出た大学については全勝。

大学の成績も悪く、TOEFLの点数も足りていないのに、この結果はちょっと驚き。

いったい何が起こったのだろう。
大学の成績なんて、ただごとではないくらい悪いのに(成績表を見せた人全員が、しばらく黙った後、ちょっと言いにくそうに「うーん、確かにあんまり良くないね…」というくらいのレベル)。

インドでの実務経験が評価されたのだとしたら、この苦労の日々も少し報われるかもしれない。

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以下、LL.M.(あるいはMBAその他のマスターコース)の出願における、TOEFLの位置づけについて思うこと。

TOEFL iBTは、スピーキングの壁がとても高く、自分は結局最後まで21点の壁を越えることはできなかった。
20点を取ったことはあるが、その回はリスニングとライティングの点数が悪かったため、出願には使わなかった。出願に添付した回のTOEFLのスピーキング点数は19点。これは、ほとんど全ての大学での最低要求点を下回る点数だ。
もちろん、スピーキングの低点数が響いて、全体の合計点も低くなってしまっている。

が、「スピーキングの必要最低点は25点」と要綱に明記してある大学についても、ものすごくあっさりと合格してしまった。他の似たような科目ごとの必要最低点を設けている大学や、指定合計点数に足りていない大学にも合格。
そんなんでいいのだろうか。
日本人出願者は皆できていなかったから、あまり目立たなかったのだろうか。

個人的に出願時から薄々感じていたこと。

「LL.M.(あるいはMBA等の他のマスターコース)出願において、少なくとも日本人については、TOEFLの点数全般、特にiBT以降のスピーキングの点数はあまり重視されていない」

自分の出願結果を見て、かなり強い確信に変わった。

予想される理由。

1 日本人は米国大学のお得意様

日本から米国の大学のマスターコース(MBAやLL.M.)に留学する人間は、毎年かなりの人数にのぼるはず(正確な人数はわからないが)。
日本人の留学では、企業派遣または自己負担留学であるにせよ、ほぼ100%に近い割合で、学費は全額学生側から支払われている(大学の奨学金制度等は使われていない)のではないかと思われる。
これは、大学側から見れば、「奨学金や学費免除制度を利用せず、学費を全て現金ニコニコで払ってくれる上得意様」ということになる。純粋に大学経営上の見地から見た場合、奨学金や学費免除を利用されてしまうと、その分だけ収入が減ってしまうわけだが、日本人についてはその心配はほとんどない。
そもそも、米国の大学の大学院は、大学の資金集めに利用されているという側面は少なからずある。

もちろん、大学のレベルや名声といった問題もあるので、あまりに能力の劣る人間を合格させるわけにはいかないが、出身大学や職歴等である程度の能力担保が見込める場合は、TOEFLの点数が多少足りなくとも合格させてしまうのではないか。

特に、iBTのスピーキングは、10回近く受けた者の経験として、「帰国子女あるいは留学経験のある者以外の日本人は、22点以上取るのが極めて難しい試験である」という印象を受けている。
要するに、日本で普通に教育を受けた日本人にとって、スピーキングで22点以上取るのはものすごく難しいということ。

今さら言うまでもないことだが、日本の英語教育は、読解と文法に著しく偏重している。
最近でこそリスニングに多少力が入れられはじめたものの、スピーキングの能力を鍛える教育というのは皆無に等しい。そもそも、現場の教師に教える能力がない。
その教育の弊害は、例えば「東大生でさえ、日常会話レベルの英語ができない人間が多数いる」ということに顕著に現れている。東大に入学できる能力と勤勉さを持った人間が、中学校3年間、高校3年間、大学2年間と合計8年間英語を勉強して、それでも英語がほとんど話せないというのは、これはもう教育の欠陥というしかない。

少し話が逸れた。

おそらく、去年TOEFL iBTで出願した日本人の80%以上(もしかしたら90%以上)は、スピーキングの点数が要求最低点に満たなかったはずである(それゆえ、去年は一昨年に受けたCBTや、去年数回日本で開催されたPBTで出願した日本人も多いと聞く)。

ところが、上述のとおり、日本人は大学にとって大事なお得意様である。
これらを、「TOEFLの点数が足りないから」という理由だけで全て落としてしまうと、大学は貴重な安定収入源を失ってしまう。これは経営上ものすごいマイナスだと思われる。
そこで、日本人については、そもそもTOEFLの点数はあまり問題にしないか(これは後記2、3の理由ともかかわるが)、あるいは比較的TOEFLの点にうるさい大学でも、リーディング、リスニング、ライティングといった、他のサブセクションの点数がセクションごとの要求最低点を上回っていれば、スピーキングの点数については大目に見たのではないか。

2 TOEFLの点数がいくら良くても、どうせ日本人はあまり英語ができない

これはiBT以前のCBT、PBTについて特に言えることだが、日本人がTOEFLで高得点を取るわりに実際の授業等では英語が聞き取れていない、また話す能力も低い(そのためにディベートに参加できない)というのは、これまでの日本人留学生の受け入れ経験から、米国の大学ではかなり有名な話である。

そもそも、PBTがCBTに変わり、さらにiBTに変わったのは、PBTやCBTで高得点を取っているにもかかわらず、実際には英語が全くできない学生が多数いることを不満に思った米国の諸大学が、TOEFLを主催するETSに対して、「より実際の英語力を反映する試験方式」への変更を求めた結果であると聞く。
もちろん、「PBTやCBTで高得点を取っているにもかかわらず、実際には英語が全くできない学生」の中には多数の日本人が含まれている。

実際、受験した実感として、iBTはCBTやPBTに比べてかなり実際の英語力を反映する試験だと思う。
リーディングはCBTやPBTに比べて劇的に難化しているし、リスニングはCBTより多少簡単になっているが、問題文が長いので聞き取りのスタミナが試される。スピーキングは出題のしかた(マイクに向かって延々話す方式)に異論はあれど、「英語を話す力」の一側面を図る機能はあると思う。ライティングでは、もちろん書く力(第一問では聞き取る力)が試される。

ただ、そこは「テスト」の限界。
これができたからといって、実際の授業についていけるだけの英語力があることが保証されるわけではない。
日本人は試験慣れしているので、おそらく今年以降は「iBTという試験形式」に順応し、それなりに高い点数を取る者も出てくるだろう。

「TOEFLで良い点を取っていても、どうせ英語ができないなら、あまり点数を気にしてもしょうがない」と考えるのは、米国の大学が日本人出願者を選考する際の考え方としては合理的である。

3 そもそも、出願選考におけるTOEFLの比重が低い

日本人の選考の場合に限らず、一般に米国大学のマスタークラスの出願選考ではTOEFLの点は足切り程度の意味しかなく、要求点数を超えていくら良い点を取っても大した意味はないと言われている。
また、「足切り」といっても、よほど問題外の点数(たとえばiBTで要求点100点に対して70点とか)を取っている場合を除いては、出願書類に目は通してくれるようなので、文字通り「足切り」として出願書類ごと無視されるということはない。

エッセイや経歴、推薦状を見て、「この人、採りたいな」と思った場合、TOEFLの点数が数点足りないというくらいでは落とさないのではないだろうか。

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あと、自分が去年の出願において思ったよりも好結果を得ることができた理由として、去年はiBT施行により、特にスピーキングに苦しんだ日本人がLL.M.留学の出願を控え、相対的に日本人出願者間での競争率が下がったということもあるかもしれない。
別に大学に「日本人枠」があるわけではないだろうが、前年まで一定数採っていた日本人の数を激減させるわけにもいかなかったのだろう。それほど日本人(あるいはその他の外国人)の大学院への入学者数の確保は、大学の経営に組み込まれていると見る。

日本人は生真面目なので、「要綱に書いてあるTOEFL点数を取らないと出願できない(しても足切りで切られて審査さえしてもらえない)」と思って受け控えした人が多かったのではなかろうか。
自分は、色々な都合上、点数が足りてようがいまいが去年出願するしかなかったので、えいやで出願してしまったが、もし年度の選択の余地があればやはり去年の出願は控えたと思う。
実際、TOEFLの点数が足りないことは、合否判定においてマイナスになることはあってもプラスになることはないと思うので、要綱で指定されている点数を取っているにこしたことはない。上で述べているのは、あくまで、「その『マイナス』って結構小さいんじゃない?」という話にすぎない。

LL.M. Guideあたりの掲示板を見ると、ラテン系の国の人なんかは、10点くらい足りなくても平気で出願して、しかも受かっているようだ。
ある意味日本人には真似のできない芸当だと思う。

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なお、以上の米国大学マスターコースとTOEFLの点数の関係の考察は、私個人の米国LL.M.への出願結果を踏まえた上での個人的推測に基づく個人的見解である。
実際に大学にヒアリングしたわけではないし、統計をとったわけでもない。
仮説というのもおこがましい、勝手な思い込みである。
推測とその推測に基づく分析は誠実に行っているつもりだが、この内容を信じて不利益を蒙ったとしても責任は負いかねるので、十分にご注意されたい。


留学準備 [留学準備]

始めてみたら、果てしなく面倒。

日本にいても手間がかかるのに、現状、推薦状のお願いや成績の取り寄せも、全てインドから電話や郵送でお願いしなければならず、1.5倍手間がかかっている。

「インドでの研修経験」って、どの程度大学に評価してもらえるんだろうか。

日本の弁護士でインドで実務に携わった人なんてほとんどいないだろうから(知る限り、自分の他には1人だけ)、希少価値は高いと思うんだけど。

いずれにしても、大学の成績を考えると、真正面から取ってもらうことは難しいと思うので、何とか実務経験を評価してもらうしかない。

今更ながら、大学でちゃんと良い成績とっておけば良かったなあ。
司法試験に費やした手間のことを考えたら、悪くても7割は優は取れただろうに。
司法試験の勉強を始める前に中途半端に単位を集めたもんだから、GPAがひどいことになっている。

はあ…。


5月のTOEFL結果 [留学準備]

先週月曜日に、仕事を無理やり抜け出してTOEFLを受験してきました。
4月はあまりの多忙のためにキャンセルしてしまったため、今回はとりあえず受験できて一安心といったところです。

現在、TOEFLはCBTというコンピュータを使ったテスト形式化からiBTというインターネットを利用したテスト形式への移行期間であり、しかも、いつ移行するのかが不明という状況であることから、試験予約がやりにくくなっています。
ある日突然次の10日分の予定が公開され、そのときに土日を予約できなければ、平日に受験するしかないという状態です。

聞くところによると、iBTへの移行が遅れているのはシステム構築が間に合っていないからとのことであり、システム構築が終了してiBTに移行できそうな見込みがたっているのは8月、9月以降であるらしいです。とはいえ、TOEFL主催団体であるETSとしては、既に5月の導入を高らかにうたってしまっているため、今さら「やっぱり9月にします」とは明確には言えないようで。

結果、現状、「『5月導入予定』という形式を維持しつつ導入がなし崩し的に遅れ、しかしTOEFL受験を停止してしまうわけにもいかないので、小出しに旧試験の予定を公表して予約を行わせている」、というやや歪な状況になってしまっています。
とっとと必要点数をたたき出して、一刻も早く労力の無駄遣いを解消したいものです。

さて、えらそうなことを書いてみたものの、結果は今回もやはり少し足りないというところ。
リスニング:22
ストラクチャー&ライティング:12-29
リーディング:28
(合計は忘れましたが、確か最高260点前後だったはず)

ストラクチャー、リーディングの詰めの甘さもさることながら、やはりリスニングが頭1つ落ちていますね。それでも、ようやく点数改善の兆しが見えたのは嬉しいです。
今回のリスニングは、実際聞いているときはまるでできた気がせず、「前よりも悪いかも」と思っていたのですが、ふたを開けてみると一応これまでの最高点であったという、なんとも不思議な気分です。やはり、問題に正解し続けて問題自体が難しくなったということでしょうか。
ただ、目標の25点にはまだ足りないので、引き続きの訓練が必要そうです。

次は6月。
CBTもいつ打ち切られるかわからないため、背水の陣で望みたいと思います。


TOEFLについての朗報 [留学準備]

最近TOEFLのことばかりですね(旅日記は書くのに気合いと時間が必要なもので…)。

どうやら、日本では必ずしも5月から全てiBTになるとは限らないようです。
http://www.cieej.or.jp/news/ibt_plan.html

実質チャンスは残り2回と思いこんでいただけに、これはとても嬉しいニュース。
CBTがまだ続くのであれば、その隙にリスニングを改善することができそうです。
このときばかりは、日本がTOEFLにおいて(ひいては米国から)「一部のローカル地域」とされていることが嬉しくなったり。

とはいえ、未確定情報であること、先があると思ってしまうと1回の試験にかける気合いが薄れてしまうこと、受験費用と手間がバカにならないことなどから、あと2回で決めてしまうつもりではありますが。


TOEFL2回目 [留学準備]

今日は旅日記を一休みして(休みだらけじゃねーか、という正しい突っ込みはおいておいて…)、TOEFLのお話しをば。

2月末に、2回目のTOEFLを受験してきました。
試験終了後にモニター示されれた速報スコアは、
リスニング 19点
ストラクチャー&ライティング 13-28点 (試験終了直後はライティングの点が未確定のため、幅のある数字が示される。)
リーディング 27点
合計予想 185-245

(p_q)

やはりリスニングがいかんともしがたいですね…

今回はとても良く聞き取れたので、受験中は25点以上あるかも!などと甘いことを考えていたのですが、このざまです。

後で聞いた話だと、TOEFLのリスニングは最初の方に間違えると、問題自体が簡単なものに変更され(おそるべし、コンピューターテスト…)、その後は全問正解したとしても20点前後にしかならないそうです。
どうやら、最初の方に複数の問題を間違え、問題自体が簡単なものに変更されてしまった模様。
そりゃ「良く聞き取れた」わけだわ。

スピーキングが導入される5月までに、目標である270点を取りたいのですが、チャンスはあと2回。
けっこうせっぱ詰まってきました。
どうやったらリスニングが伸びるのだろう?????
誰か教えてください…


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