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久々のLive [観劇、映画]

行ってきましたよ、前から行きたかったあの人のライブに。

一青窈/2006ツアー 「Yo&U」 東京国際フォーラム 4/15(土)
http://columbia.jp/~hitoto/info.html

相当好きです、ええ、好きですとも。
「アイドル」要素を排して、「女性アーティスト」でここまで単純に好きと思える人は久々です。

知性のひけらかしの少ない(ない、とは言わないけど…)立ち居振る舞いと歌詞。
確かな歌唱力。
衒いなく人間の感情を歌い上げる表現力。
良い、と思うのです。

会場を見渡すと、若いカップルから親子連れ、老夫婦など、本当にいろんな人の顔が見える。これほど多くの層から指示されている20代(ギリギリだが)の女性アーティストも珍しいのではないか。

この人は「ハナミズキ」等のバラード系のヒット曲が多く、シングルの曲の多くは同系列のしっとりと歌い上げる曲なのだけど、どうしてどうしてアルバムを聴くと激しい曲、楽しい曲、ぼんやり聞いていて何となく幸せになる曲など、バラエティーに富んでいる。

お約束で、ライブの初めはアップテンポな曲から始まった。
観客を立ち上がらせて手拍子させる様子に、斜め前にいた老夫婦が面食らっているのがわかる。
きっと、彼らの心の中ではこんな会話が交わされているに違いない。
「なあ、母さんや、わしらは間違えて同姓同名の人のコンサートに来たのではなかろうか」
「でもこんなに珍しい名前の人はほかにいませんよ…」

それでもやっぱり全体的には静かな曲が多いようで、なかなか全曲ノリノリで立ち上がらせるといわけにはいかないようだ。
まあ、そのあたりは本人も十分にわかっているようで、無理せずに座ることを勧めるシーンもあった。

ステージ衣装といい(遠くてはっきり見えなかったが、メイド服系?)、アップテンポで盛り上げていこうとしていくところといい、一つ間違えば「自分の違う面をあざとく見せたがっている」、「無理をしてライブを盛り上げようとしている」と思われかねない演出だが、わりとすんなり受け入れられているのはあんまり不自然感がないからだろう。だって、本人は昔からアルバムではアップテンポな曲も、壊れ感のある曲も歌っていたわけで、ただ様々な思惑で出されるシングル曲がそういうものでないことが多いというだけのことだったのだから。

2時間強のステージだったが、あっという間だった。
こんなに「幸せ」に聞いたライブステージはいつ以来だろう。

決して派手ではなく、終わった後にカタルシスがあるステージというわけでもないけど、また機会があれば行きたいな、と思わせる舞台だった。
帰り際には、お土産として「クチナシ」の苗木をもらった(前回は「ハナミズキ」の苗木だったそうだ)。
60年くらいの寿命があるそうで、少しでも緑を増やしたい、という思いから皆に持って帰ってもらおうと思ったのだそうだ(偽善、と呼ばれるかもしれない行為をあえて辞さないところが強さなのだろう。自分が彼女の立場ならこれはできないだろうな、と思った。)

アルバムの中でも、ステージの中でも一番のお気に入りは「アンモナイト」。

「あなた想って2億年たってまだ移ろいもせず呼吸してる」
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B12733

2億年たっても「あなた」を想っていることが自分にできるだろうか。


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