West Side Story [観劇、映画]
West Side Storyを見た。
家に帰って寝るまでの30分見るということを繰り返して数夜。
中学校のときに音楽の授業で見せられた以来の鑑賞。
意外に深いテーマを持っていたことに驚く。
争っている2つのグループは、単純に喧嘩抗争しているわけではなく、白人とプエルトリカンとの人種抗争的な意味合いが前面に出されている。
批評を見ると、どこでも指摘されていることなのだが、そういう背景を知らなかった中学生のときは、単に日本の暴走族グループ同士が争っているのと同様に捉えていた。
単一民族国家(最近はそうでもないが)に生まれ育ったが故に、肌で理解できない感覚というものはあるのだなあと。
ミュージカル映画らしいミュージカル映画だった。
構成面では、視点や構図を色々変えることができるという映画の利点を、(おそらくは意図的に)あまり使わず、「ミュージカルの舞台席から見たときの構図」にかなり固執しているようだ。特に、ダンスホールの構図は、舞台席正面から舞台を見たときの構図がずっと維持されていた。
また、ストーリーを追いかけることよりも音楽を重視しており、やや説明不足と感じる部分があった。ミュージカルはすべからく説明はあまりしないものだけど(だから、通常初見では意味がわからない展開がある。)、映画で全く同じようにすることには賛否両論あるだろう。 個人的には、せっかく映画という媒体を使っているのだから、回想シーンによる背景説明など、「映画だからできること」をもっと多用しても良いのではないかと思った。
とまあ、ぐだぐたと感想を述べてみたけど、やっぱり Tonight は良い、ということで。
コメント 0