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神の存在証明 [日常]

「閣下、a+b^n/n = x
故に神は存在す。如何?」

Leonhard Euler
エカテリーナロシア女帝の前にて、Denis Diderotに対して。

--

(^nはn乗の意)

この人以外にはちょっと成立しえない格好良い証明。

あまり注目されないが、この言葉に敗北を認めたディドローもまた、只者ではありえないと思う(哲学者としての態度ではなく、真理に仕える人としてのそれにおいて)。
いくら「数学の素養がない」とは言え、「この数式が神の存在をどのように証明する?」などという月並みな反論をしなかったのだから。

ちなみに、a+b^n/n = x というのは、「オイラーがディドローをやりこめるために適当に言った何の意味もない数式」というのが一般的な見解。

でも、もしオイラーが a+b^n/n = x の代わりに e^iπ + 1 = 0 (πは円周率のパイ)と言っていたらどうだろう?
あるいは、ξ(2) = π^2/6 (ξはゼータ関数の意) なら?

たぶん、現代のほとんどの数学者は、「オイラーの言葉は真理である」と認めるんじゃないだろうか。

ディドローが屈したのは、a+b^n/n = x そのものではなく、a+b^n/n = x に象徴される、オイラーが積み上げ続けた神の存在証明に対してであったと思う。

神は細部に宿りたもう。

--

数学クイズ。

次の命題が正か偽かを、30秒以内に答えてください。

「任意の2つの実数の和と差の積の絶対値は、その2つの数をそれぞれ二乗した数の差の絶対値に、常に等しい。」

--

正解は正。

--

問題文から数式が頭に浮かぶかどうか。

中学生で習う公式

(a+b)(a-b) = a^2-b^2

ちなみに、「絶対値」と付け加えたのは、問題文をシンプルにするためです(二乗前に差をとる場合と二乗後に差をとる場合の、引き算の対象の数を任意に入れ替えても成立するようにするため。)。
|(a+b)(a-b)| = |b^2 - a^2|


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一般法則論者

 おふざけのこけおどしの神の存在証明などに、迷わされてはいけません。
 創造主である神は、実在します。
実在するものは、自然科学的にもその存在証明が出来ます。

 この世界は、創造主である神+自然法則+エネルギー一体不可分の働きで全て造られています。
 自然科学は、この世界の成り立ちと仕組みを自然法則+エネルギー一体不可分の働きのみで全て説明する学問です。
 しかし、自然法則とエネルギーが持つ性質、役割、両者の関係等を自覚的な知識にすると、自然法則+エネルギー一体不可分の働きだけではこの世界を造ることが出来ないと分かります。
 即ち、ヒトが造ったのではない、それ自体で在るようにして在る天然自然の存在の自然法則+エネルギー一体不可分の働きをいわば道具に使って、この世界を創造した天然自然の存在が必要だとわかります。
 これが、俗にいう創造主である神です。
 なお、ヒトは、創造主である神の化身かつ分身の存在であるが故に、同じく自然法則+エネルギー一体不可分の働きを道具に使って、自らの人生と文化文明を創造することが出来る訳です。
 http://blog.goo.ne.jp/i-will-get-you/
 いわゆる神の存在証明がもたらす意味について
 創造主である神の存在証明をして、神が造ったこの世界の成り立ちと仕組みについて説明し、人類史のリセットと再構築を試みる。
   一般法則論者
by 一般法則論者 (2007-11-20 02:33) 

my

正ではなく真では
by my (2016-04-08 17:37) 

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