「紅の豚」を見る [日常]
DVDは持っているのだけど、最後に見たのは2年くらい前。
久しぶりに「紅の豚」を見てみた。
今回は少し趣向を変えて、DVDに入っていたフランス語版で、日本語字幕を付けて。
ちなみに、フランス語の声はジャン・レノがあてていたりする。
やっぱり良い。
何回見ても、最後の加藤登紀子の歌を聴くと、全身に鳥肌が立つくらい感動するのはなぜだろう。
「宮崎アニメの中で何が一番好きか」という質問は、それこそ日本中の色々な人の間で交わされている質問なのだろうけど、もし自分が同じことを聞かれたら、迷わず「紅の豚」と答える。
かなり前に、仕事で宮崎アニメに関する過去の契約書を見る機会があったのだけど、作業分担の際には当然のように「紅の豚」の担当を志願した(もちろん、契約書なので、面白おかしいことが書いているわけでは全くない)。
なぜそんなに好きなのか、と問われると、うまく答えられない。
美学、ノスタルジー、作品全体を包む暖かさといった全ての要素が調和していること。
それだけではなく、主人公が大きな空洞を抱えていること。
先の戦争の英雄が、自分自身を豚に変えるという選択するに至った心境。
その絶望や諦念の深さを想像するだけで、息を呑む思いがする。
「それでも鮮やかに生きる」ことへの憧れ。
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宮崎駿監督が、どこかのインタビューで、「ポルコがジーナの4番目の夫です」と答えたらしい。
大人と子供を区別する基準(もちろん、法的な意味ではなく、精神的な意味において)として、以下を提唱したい。
上記宮崎監督の発言が事実であるとして、「紅の豚」を見終わった直後に、監督の意図がそうであったと聞いて、
・納得、満足、安心といったポジティブな感想を抱く人 → 大人
・「フィオはどうなるの?」と不満に思う人 → 子供
勿論戯言だが、例えば、小学生あたりだと、ほとんど全員後者の感想を抱くんじゃないかと勝手に思っている。中学生だと前者2、後者8くらい、高校生だと半々くらいかな。
宮崎アニメの中では、自分としてはラピュタが圧倒的に好きです。
土に根を降ろし、風と共に生きよう。種と共に冬を越え、鳥と共に春を謳おう。
人間は土から離れては生きられないのです。
ていうか、単にシータに萌えていただけなんdeathけどね…。
ていうか、DVDプレイヤー入手されたのですね。
by 腐痔 (2008-02-01 16:13)
最近、本館の存在を忘れ気味で…
ていうか、結構こっちもこまめに見てるんだね…。
ラピュタとカリオストロは、アジアやヨーロッパでも大人気だそうです。
ナウシカやハウルと違ってストーリーが小難しくないこと、トトロやもののけ姫、千尋と違って日本の文化的背景を知らなくても楽しめることがその理由だとか。
DVDプレーヤーは年末前には入手していました。
別館にもちゃんと書いたけど?
by Kotty (2008-02-10 23:08)