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劇団四季のオペラ座の怪人 [観劇、映画]

実は、今日まで休暇を取っていました。

といっても、なぜか緊急案件が多数発生してしまったため、8、9、10と毎日数時間ずつ事務所には出ていました(休暇ちゃうやん、という突っ込みはなしでお願いします…(- -;)

で、今日も夕方ころ2時間ほど事務所でメール整理等していたわけですが、ふと思い立ち、四季劇場に「オペラ座の怪人」を見に行くことにしました。
当日券の有無も確認せずに現地(カレッタ汐留内の四季劇場)に行ったのですが、日ごろ馬車馬のように働いていることを神様が哀れんでくれたのか、幸いにして2席ほどあまっていました。
で、そのうちのより良い席をチョイスし、中へ。

実は四季の「怪人」を見るのは2回目なのですが、最初に見た後に英語版を何回か見、映画も見た後に、再度四季版を見た感想です(相当主観が入っていますので、ご気分を害された方はご容赦ください。)。

・やはり、もともと英語のミュージカルを日本語でやるのには無理がある。
→言語自体の特性として、英語のほうが短い時間でたくさんの情報を伝えることができるため、本来英語で歌われているメロディーに載せて日本語で歌を歌おうとすると、どうしても本来よりも少ない情報しか伝わりません(もっとも、これは「怪人」だけの問題ではありませんが)。ストーリーを知っていないと、「??」となる台詞、歌詞がたくさんありました。今日の席には、おそらく初見であろう東北の中学生の団体客も見にきていたのですが、たぶん本来のストーリーは半分も理解できていないでしょう。
また、これも仕方ないのですが、英語版にある歌詞の韻や言葉遊びが全て無視された形になっているのも残念。英語版では、ほぼ全ての歌詞は韻を踏んでいます(「マスカレード」などは、韻を踏ませるのが第一で、そのために言葉を選んでいるという感さえあります。)。日本語でも韻を追求しようとすると、今度はストーリーが伝わらなくなってしまうため、難しいところではあるのですが…
あと、またまたこれも仕方ないのですが、英語でないとなんとなくしまらない歌詞というのもありますね。past the point of no return が「戻れぬ」など、悪くはないのですが、歌に乗ってしまうと「うーん」という感じになってしまいます。

・曲のテンポが速い
→英語版が1としたら、四季版は1.2~1.3といったところでしょうか。
とにかく曲のテンポが速く、「point of no return」で特にそれを感じました。
これははっきりと良くない、と思います。
曲調が早いと歌詞も早口になり、ただでさえ聞き取りにくいミュージカルの歌詞がよく聞こえなくなりますし、何よりタメがなくなってしまいます。、「point of no return」の最後で、怪人とChristineが合唱するパートはこの作品のクライマックスの1つですが、そこを早口で駆け抜けられたために、「Christineが恐れつつも芸術美の象徴である怪人に心惹かれていること」を表す最大の場面でのタメがなくなってしまったのはとても残念でした。

・とはいえ、四季版は四季版で、十分に楽しめる。
→上述したように、英語と日本語の言語としての特性の違いから、四季版の台詞、歌詞に込められた情報は少な目になっており、かつ、内容的にもオリジナルとは大幅に違いますが、英語版を知らなければこれはこれで十分に良い作品でであると思えます。
むしろ、これはこういう作品として完成しており、変に無理やり英語版の全ての情報を伝えようとしていないところが良いのでしょう。

とりあえず、それなりには満足し、帰りはカレッタで天ぷらそばを食べて帰りました。

さて、明日から仕事再開です。がんばろっと。


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